新しいモニターの型番を見ると、つい「新しい方が良いもの」だと思ってしまいます。数字が1つ進んだら、中身も1つ進んでいるはず、と。
ところが今回は逆でした。LGが2026年9月上旬から順次発売した27型4Kモニター「LG UltraFine 27U730B-BAJP」。公式の仕様表を、1年前に出た「27U730A-B」と並べてみると、新型で減ったものが6つありました。しかも2026年10月4日時点のAmazonでは、旧型の方が1万円以上安い。どちらを買うべきかは、机にモニターアームがあるかどうかで決まります。
結論:こんな人におすすめ
先に結論です。付属のスタンドで使う人・ノートPCを65W超で充電したい人は、旧型27U730A-B。モニターアームに付ける前提で、スピーカーも要らない人なら、新型27U730Bでも失うものはほとんどありません。画面そのもの(27型4K・IPS・DCI-P3 90%)は、公式の仕様表で両機とも同じ数字です。
旧型 27U730A-B が合う人
❶ 付属スタンドのまま使う(高さ150mm調整・縦回転・左右の首振りまでできる)
❷ ノートPCの充電器が65Wより大きい(旧型はUSB-C給電 最大90W)
❸ モニターのスピーカーで音を出したい(5W+5W内蔵)
❹ HDMI機器を2台つなぎたい(HDMI×2)
新型 27U730B が合う人
❶ モニターアームに付けるので、スタンドの機能は使わない
❷ ノートPCの充電は65Wで足りる
❸ 音はヘッドセットかPC側で出す
❹ 旧型が品切れ・値上がりしていて、新型の方が安く買える
🐱「”新型だから上位”じゃなくて、”スタンドの機能を削った軽量版”と読むと迷わないにゃ」
在宅ワークで効く注目ポイント3つ
① 画面は同じ|27型4K・IPS・DCI-P3 90%・ちらつき対策
LG公式の仕様表で、新型27U730Bと旧型27U730A-Bの画面まわりの数字はすべて一致しています。27インチ・3840×2160・IPS(アンチグレア)・輝度300cd/m²・コントラスト比1000:1・DCI-P3 90%・HDR10・最大60Hz。画面のちらつきを抑えるフリッカーセーフとブルーライト低減モードも、両方に載っています。
つまり表計算や文章を1日8時間見る、という使い方では、見え方の差は仕様上ありません。違いはすべて、画面の外(給電・スタンド・スピーカー・端子)にあります。画面との距離の目安はモニター距離の計算ツールで確認できます。
② USB-C 1本で映像・給電・USBハブ|ただし新型は65W
どちらもノートPCとUSB-Cケーブル1本でつなぐと、映像と給電に加えてUSB-Aポート2つ(USB 3.2 Gen1)がハブとして使えます。違いは給電の上限で、旧型は最大90W、新型は最大65W。
確認の仕方はかんたんです。いま使っているノートPCの充電器に書かれたW数を見てください。65W以下なら新型で足ります。65Wより大きい充電器が付いてきたPCだと、重い作業をしている間は、モニターからの給電だけでは充電が追いつかないことがあります。
もう1つ、付属品にも差があります。旧型の仕様表には「USB Type-Cケーブル(1.5m)」が同梱品として載っていますが、新型の同梱品リストにUSB-Cケーブルの記載はありません(HDMIケーブルは両方に付属)。新型を買うなら、映像出力と給電に対応したUSB-Cケーブルが手元にあるか確認しておきましょう。ケーブル1本にまとめる考え方は、親サイトのUSB-Cハブおすすめ5選|MacBook・iPad対応と、当サイトの在宅ワーク向けUSB-Cハブ/ドッキングステーションおすすめ5選にもまとめています。
③ 保証はどちらも3年|液晶パネル・バックライト込み+3年の無輝点保証
保証は新旧とも購入日から3年間。LGの仕様表では、無料修理の対象に液晶パネルとバックライトも含むと明記されています。さらに3年間の無輝点保証付きで、光りっぱなしの点(輝点)が1個でもあれば無償修理の対象です。ここも新旧で差はありません。
競合製品との比較|新型27U730B・旧型27U730A-B・下位の27U710B-B
比べる相手は、同じLGの27型4Kの2機種です。1年前に出た旧型27U730A-Bと、新型と同時期に出たUSB-Cなしの27U710B-B。3つとも画面の仕様は同じなので、違いは「つなぎ方」と「置き方」だけです。
| 項目 | 新型 27U730B | 旧型 27U730A-B | 27U710B-B |
|---|---|---|---|
| 発売 | -Bは2026年5月下旬/-BAJPは9月上旬〜 | 2025年7月3日 | 2026年5月中旬 |
| 市場想定価格 | 55,000円前後 | 55,000円前後 | 44,000円前後 |
| USB-C(映像・給電) | あり・最大65W | あり・最大90W | なし |
| USB-Aハブ | 2ポート | 2ポート | なし |
| HDMI入力 | 1 | 2 | 1 |
| 内蔵スピーカー | なし | 5W+5W | なし |
| スタンドの高さ調整 | 80mm | 150mm | 80mm |
| 縦回転・左右の首振り | なし | あり(右90°/左右45°) | なし |
| 保証 | 3年(パネル含む)+無輝点3年 | 3年(パネル含む)+無輝点3年 | 3年(パネル含む)+無輝点3年 |
- スタンドのまま使う・給電90Wが欲しいなら 旧型27U730A-B。削られていない「全部入り」
- アーム運用で、65Wで足りるなら 新型27U730B。旧型より1.6kg軽い(スタンド込み6.1kg)
- ノートPCをつながない・デスクトップ専用なら 27U710B-B。USB-Cとハブを外した分、想定価格は1万円ほど下
LG 27U730A-B(旧型・給電90W/多機能スタンド)
LG UltraFine 27U730B(新型・給電65W)
5万円前後の4Kモニターを、BenQ・Dell・EIZOまで広げて比べたい人は、在宅ワークに最適な4Kモニターおすすめ5選|LG vs BenQ vs Dell vs EIZOからどうぞ。
調べてわかったこと|新型で減った6つと、型番が2つある理由
27U730Bは当サイトで所有していません。以下はLG公式の製品ページ・仕様表と、価格.com・PC Watchの発表記事、Amazon・楽天市場の商品ページ(2026年10月4日時点)を突き合わせて確認した内容で、実機の使用感ではありません。
旧型から新型で減ったもの6つ
| 項目 | 旧型 27U730A-B | 新型 27U730B |
|---|---|---|
| ① USB-C給電 | 最大90W | 最大65W |
| ② 内蔵スピーカー | 5W+5W | なし |
| ③ 高さ調整 | 150mm | 80mm |
| ④ 縦回転・首振り | ピボット右90°・スイベル左右45° | なし(チルトのみ) |
| ⑤ HDMI入力 | 2 | 1 |
| ⑥ 付属のUSB-Cケーブル | 1.5m付属 | 同梱品に記載なし |
| (参考)スタンド込みの質量 | 7.7kg | 6.1kg |
| (参考)スタンド込みの高さ | 389〜539mm | 462〜542mm |
6つのうち③④は、付属スタンドの機能です。モニターアームに付ければ、高さも角度もアーム側で決まるので、この2つは関係なくなります。取付穴は新旧ともVESA 100×100mm、スタンドを外した質量は新型5.0kg・旧型5.1kgで、一般的なモニターアームの耐荷重に収まる重さです。アームの選び方は在宅ワーク向けモニターアームおすすめ5選にまとめています。
逆にスタンドで使う人は、参考行の「スタンド込みの高さ」を見てください。いちばん下げたときの高さが、旧型389mmに対して新型は462mm。新型は画面を7cmほど低くできないということです。机が高め・座面が低めで、画面を目線より下に置きたい人ほど効いてきます。
「27U730B-B」と「27U730B-BAJP」は何が違う?
新型には型番が2つあります。27U730B-Bは2026年5月下旬発売(価格.com新製品ニュース)、27U730B-BAJPは7月30日発表・9月上旬から順次発売(PC Watch・LGのプレスリリース)。LG公式の仕様表を並べると、JANコードが違うだけで、仕様の項目はすべて同じ値でした。
販売店によって扱う型番が違うので、「-B」と「-BAJP」は同じ中身として、安い方を選んでかまわないというのが当サイトの読みです。ただし、よく似た27U710B-BはUSB-C非搭載なので、商品名の「730」と「710」の1文字は必ず確認してください。
旧型 27U730A-B:Amazon 38,900円(販売・出荷 Amazon.co.jp/タイムセール表示・参考価格49,800円から22%OFF)
新型 27U730B-BAJP:Amazon 49,800円(販売・出荷 Amazon.co.jp)
新型 27U730B-B:楽天市場 44,800円〜
※価格は当サイトが確認した時点のもので、セールの終了日は表示されていませんでした。購入前に販売ページで最新の価格と型番を確認してください。
市場想定価格はどちらも55,000円前後で同じなのに、機能が多い旧型の方が今は安い。モデル切り替えの時期にだけ起きる「旧型が得」な窓です。旧型は在庫が減れば値段が戻ったり、手に入りにくくなったりするので、スタンド派の人ほど早めに動く価値があります。
いつ買う?|10月のプライム感謝祭まで待つか
Amazonのプライム感謝祭2026は、先行セールが10月13日(火)〜15日(木)、本番が10月16日(金)〜19日(月)です(About Amazon Japanの発表)。この2機種がセール対象になるか、いくらになるかは、まだ発表されていません。
旧型27U730A-Bはすでに参考価格から22%下がった状態です。「いまの値段で納得できるなら今」「あと数千円を狙うなら感謝祭まで待つ。ただし旧型は売り切れもありうる」。新型を狙う人は、感謝祭で値下がりするかを見てから決めても遅くありません。
🐱「値段が下がるのを待つか、在庫があるうちに買うか。旧型のセールは、いつも最後はこの二択になるにゃ」
27U730Bでよくある疑問
LG公式の仕様表では、解像度(3840×2160)・パネル(IPS)・輝度300cd/m²・コントラスト比1000:1・色域DCI-P3 90%・HDR10・最大60Hzがすべて同じです。違いは給電の上限、スピーカー、スタンド、HDMIの数、付属品です。
LG公式の仕様表では、JANコード以外の項目はすべて同じ値です。発売時期は-Bが2026年5月下旬、-BAJPが9月上旬からで、販売店によって扱う型番が異なります。
USB-Cで接続すると、新型27U730Bは最大65W、旧型27U730A-Bは最大90Wで給電できます。ノートPCに付属している充電器のW数が65W以下なら、新型でも足ります。
新旧ともVESA 100×100mmに対応しています。スタンドを外した質量は新型が約5.0kg、旧型が約5.1kgです。
まとめ
LG UltraFine 27U730Bは、旧型27U730A-Bと同じ画面のまま、給電を65Wに下げ、スピーカーと多機能スタンドを外した27型4Kモニターです。市場想定価格はどちらも55,000円前後ですが、2026年10月4日時点のAmazonでは旧型が38,900円、新型が49,800円でした。
選び方は1つだけ。付属スタンドで使うなら旧型、モニターアームに付けて65Wで足りるなら新型。型番の「730」と「710」、そして「A」と「B」の1文字を確かめてから買えば、迷いはぐっと減ります。
モニターを含めてデスク環境をまとめて組み直したい人は、予算から逆算する在宅デスク2026予算別|5万・8万・15万円の実例と後悔しない選び方からどうぞ。
