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2026年6月。もう1つのブログで、公開している161本の記事のうち122本が、検索に出ない状態になっていました。
その中には、しっかり書いた記事も約80本含まれていました。設定画面をいくら直しても、元に戻らない。原因は、サーバーの中に置かれていたたった1つのPHPのファイルでした。
PHPは、WordPressの裏側で動いている言語です。ブログを運営していても、ふだん目にすることはほとんどありません。でも知らないままだと、うちのように「設定は合っているのに、なぜか直らない」ことが起きます。
この記事では、AIにブログ運営を任せて10ヶ月のうちで実際に起きたことをもとに、PHPとは何か、ブログ運営者がどこだけ気にすればいいかを、できるだけやさしく書きます。
- WordPressでブログを書いているけれど、PHPが何なのか分からない
- サーバーの管理画面で「PHPのバージョン」という項目を見て、触っていいか迷った
- AIにブログの作業を任せていて、裏で何が書き換わっているか不安
結論:PHPは「サーバーの中でページを作る係」
先に結論です。PHPは、読者が記事を開いたときに、サーバーの中でページを組み立てる言語です。WordPress本体も、テーマも、プラグインも、PHPで書かれています。
ブログ運営者がPHPを書けるようになる必要はありません。気にするのは、次の3か所だけで十分です。
| 場所 | どんな物か | 気をつけること |
|---|---|---|
| functions.php | テーマの中にある、機能を足すためのファイル | テーマを更新すると書き換わる。触るなら子テーマで |
| 必須プラグイン(mu-plugins) | 特別なフォルダに置くと自動で動くプラグイン | 管理画面から止められない。うちの事件はここ |
| サーバーのPHPバージョン | サーバーで動くPHPの版 | WordPressの推奨に合わせる。変える前にバックアップ |
PHPとは:ページが表示されるまで

読者がブログの記事を開くと、ブラウザがサーバーに「このページをください」とお願いします。するとサーバーの中でPHPが動き、記事の本文やタイトルをデータから読み出して、HTML(ページの中身)を組み立てて返します。
ポイントは、PHPそのものは読者のブラウザには届かないことです。届くのは、PHPが作り終えたHTMLだけ。だから記事のページを見ても、PHPがどう書かれているかは分かりません。
HTML・CSS・JavaScriptとの違い
| 言語 | どこで動く | 役割 |
|---|---|---|
| HTML | ブラウザ | ページの中身と骨組み(見出し・段落・リンク) |
| CSS | ブラウザ | 見た目(色・文字の大きさ・配置) |
| JavaScript | 主にブラウザ | 動き(ボタンを押したら開く、など) |
| PHP | サーバー | ページを組み立てる(データを読んでHTMLを作る) |
HTML・CSS・JavaScriptはブラウザに届いてから働きます。PHPだけは、ブラウザに届く前に働く。この違いだけ覚えておけば十分です。
いちばん小さな例
PHPのとても短い例です。読むためだけのもので、どこかに貼る必要はありません。
<?php echo 'こんにちは'; ?>
これがサーバーで動くと、ブラウザに届くのは「こんにちは」という文字だけです。WordPressは、これをずっと大きくした仕組みで、記事のタイトルや本文を1ページずつ組み立てています。
実話:122本が検索から消えていた
ここからは、うちで実際に起きたことです。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年5月27日 | 過去のAIの作業で、「AdSenseの再審査のために記事を一時的に隠す」目的のPHPファイルが、必須プラグインとして置かれる |
| その後 | 目的が終わっても、ファイルは残り続ける |
| 2026年6月 | 公開161本のうち122本が「検索に出さない(noindex)」状態だと分かる。良い記事も約80本含まれていた |
| 調査中 | SEOプラグインの設定、REST API、記事ごとの設定を直しても、公開中のページからnoindexが消えない |
| 2026年6月22日 | 管理画面の「サイトヘルス」で必須プラグインの一覧を見て、原因のファイルを見つける |
| 同じ日 | サーバーのファイルマネージャーで、そのファイルの名前の末尾を「.off」に変えて止める。直後に、公開中のページからnoindexが消えたことを確かめた |
なぜ設定画面で直らなかったのか
原因のファイルは、記事ごとの設定よりあとから、ページに「検索に出さない」という指示を上書きしていました。つまり設定画面をいくら直しても、コードのほうが勝っていたのです。
しかも、置かれていたのは必須プラグインのフォルダでした。必須プラグインは、WordPressの公式解説でも「管理画面から止められない」とされています。止めるには、サーバーの中のファイルそのものを外すしかありません。だから、ふだんのプラグイン一覧を見ても気づけませんでした。
止めたのは、サーバーのファイルマネージャーでファイル名を変えるという、ほんの数秒の作業です。それで、良い記事約80本が検索に出られる状態に戻りました。
ブログ運営者が触るかもしれない3か所
1. functions.php(テーマのファイル)
テーマの中にある、機能を足すためのPHPファイルです。ネットの解説で「functions.phpにこのコードを貼ってください」と書かれていることがあります。
ただし、使っているテーマのfunctions.phpに直接書くと、テーマを更新したときに消えてしまいます。書き足すなら、子テーマ(元のテーマを引き継いで、変更だけを持つテーマ)のほうに書くのが基本です。
2. 必須プラグイン(mu-plugins)
「wp-content」の中の「mu-plugins」というフォルダに置いたPHPファイルは、自動で有効になり、管理画面から止められません(WordPress公式の解説より)。ふだんのプラグイン一覧にも並ばず、「必須」という別の欄に出ます。
便利な反面、うちのように入れたことを忘れると、誰も気づかないまま動き続けます。管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」でも、必須プラグインの一覧を確かめられます。
3. サーバーのPHPバージョン
サーバーで動いているPHPには、版(バージョン)があります。WordPressの公式サイトでは、PHP 8.3以上のサーバーをすすめています(2026年10月23日確認)。
うちが使っているConoHa WINGでは、コントロールパネルの「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」→「PHP設定」で、ドメインごとにバージョンを選べます。変えると「.htaccess」というファイルに設定が書き足されるので、その行は消さないように、と公式の案内にあります。
今使っているPHPのバージョンは、WordPressの管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」で確かめられます。
最近のお知らせ:PHPの脆弱性への対応
ConoHa WINGは2026年10月22日に、PHP本体の重大な脆弱性への対応を告知しました。ConoHa側でセキュリティの修正を当てるため、利用者がPHPのバージョンを自分で変える必要はないとしています。
同じ日の夜には対応完了のお知らせ(終報)が出ました。サーバーへの修正は20時45分に完了し、作業中に一時停止していたファイルマネージャーとWebメールも、18時30分ごろに再開しています。
終報には、もう1つ大事なことが書かれています。修正は今のバージョンのまま当てたので、WordPressの「サイトヘルス」などでは、古いバージョン番号が表示されたままのことがあるそうです。表示の番号にかかわらず、修正はすべてのバージョンに当たっていると案内されています。番号だけを見て慌ててバージョンを変えなくて大丈夫、ということです。
ちなみに、うちが6月に原因のファイルを止めたのも、このファイルマネージャーでした。こうした作業中はサーバー側の道具が止まることもある、と覚えておくと慌てずにすみます。
PHPを触る前にやっておく3つのこと
| やること | 理由 |
|---|---|
| バックアップを取る | PHPの書き間違いひとつで、サイトが真っ白になることがある |
| 子テーマを使う | テーマの更新で、書き足したコードが消えない |
| 1つのファイルに1つの目的。作った人・日付・止め方を書いておく | 数ヶ月後に「これは何のためのファイル?」と迷わない。うちの事件はこれがなかった |
AIにPHPを書かせるときの注意
うちの事件の原因のファイルは、AIの作業で置かれたものでした。AIはコードを書くのが速い。でも、「いつ外すか」までは、こちらが決めないと決まりません。
この事件から学んだのは、次のことです。いちばん上は、うちで実際に決めたルールです。
- ファイルの最初に目的・作った日・止め方を書かせる(うちのルール)
- 「一時的に」と言って入れたものは、外す日を先に決める
- 設定画面で直らないときは、必須プラグインの一覧を最初に見る
- サイトに入れたコードの一覧を、ときどき人の目で見直す
AIでWordPressを操作する方法そのものはClaude CodeでWordPressを直接操作する|REST API連携でAIに記事を投稿させる方法に、AIの作業で古い情報が広がった別の失敗はAIに任せたブログで、4年前の公式発表が5本の記事の間違いになっていた【実録】に書いています。
よくある疑問
サーバーの中で動いて、ページを組み立てる言語です。WordPress本体やテーマ、プラグインはPHPで書かれていて、読者が記事を開くたびに、PHPが記事のデータを読み出してHTMLを作り、ブラウザに返しています。
書けるようになる必要はありません。ただ、functions.php、必須プラグイン(mu-plugins)、サーバーのPHPバージョンの3か所が何をしているかは知っておくと安心です。うちでは必須プラグインに残っていた1つのファイルが原因で、122本の記事が検索に出なくなっていました。
WordPressの管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」で確認できます。WordPressの公式サイトでは、PHP 8.3以上のサーバーをすすめています(2026年10月23日確認)。
まとめ
- PHPはサーバーの中でページを組み立てる言語。読者のブラウザに届くのはHTMLだけ
- ブログ運営者が気にするのはfunctions.php・必須プラグイン・PHPバージョンの3か所
- うちでは、必須プラグインに残っていた1つのファイルで122本が検索から消えていた
- 設定画面で直らないときは、コードのほうが勝っていることがある
- AIに書かせたコードは、目的・作った日・止め方を残し、外す日を決めておく
- サーバー:ConoHa WING(ベーシックプラン)。1つの契約で2つのサイトを動かしています
- テーマ:SWELL(買い切り)。2つのサイトで同じものを使っています
- AI:Claude。記事づくりと、毎朝の見張りを任せています
AIにブログ運営を任せた費用と結果はAIにブログ運営を任せて8ヶ月。月3万円かけて、売上は55円だったに、実額のまま書いています。

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