※本記事はアフィリエイトプログラムを利用しています(PR)
検索結果の1ページ目に出ているのに、クリックがゼロ。
そんな記事が、自分のブログにありました。しかも1本ではありません。
原因を調べていくうちに、AIに答えを取られる記事と、取られない記事がはっきり分かれていることに気づきました。この記事は、その分かれ目を自分のブログの実データで確かめた記録です。
- 検索順位は悪くないのに、クリックが増えないと感じている
- 「AI Overview(AIによる概要)でブログは終わる」という話の実際を知りたい
- これから何を書けばいいのか、判断の軸がほしい
数字はすべて2026年8月1日時点、自分のサイトのGoogle Search Console実測値です。他所から借りてきた話は一つもありません。
実際に起きていたこと:1ページ目なのにクリック0
まず、見つけた数字をそのまま並べます。直近28日間のデータです。
| 検索キーワード | 表示回数 | クリック | 掲載順位 |
|---|---|---|---|
| xperia 1 vii 充電器 おすすめ | 8 | 0 | 7.0 |
| xperia 10 vii 充電器 おすすめ | 16 | 0 | 8.6 |
| xperia 1 vii 充電 ワット数 | 9 | 0 | 8.8 |
3つとも掲載順位は7〜8位台。検索結果の1ページ目に入っているのに、合計33回表示されて、クリックは0でした。
検索してみたら、AIが全部答えていた
自分の記事が何位に出ているのか、実際にその言葉で検索してみました。
画面の一番上にあったのは「AI による概要」でした。そこには、こう書かれていました。
- Xperia 1 VIIには最大30W以上のUSB PD対応充電器がおすすめ
- ソニー純正の急速充電対応ACアダプター(型番つき)の特徴
- コンパクトな他社モデルの製品名と特徴
- 選ぶ際のポイント(出力ワット数・端子形状)
読んで、正直ぞっとしました。これ、私の記事に書いてあることとほぼ同じです。
検索した人からすれば、もう答えは出ています。わざわざ7位のリンクを踏む理由がない。クリック0は、タイトルのせいではありませんでした。
ついでに気づいたことがもう一つ。その日その時点の1ページ目10件に、私のサイトは入っていませんでした。順位「7.0」は28日間の平均で、たまに7位に出るという意味だったんです。「1ページ目に定着している」と思い込んでいたのは、私の読み違いでした。
一方で、クリックされている記事もある
ところが、同じサイトの中に、まったく違う数字を出している記事がありました。
| 検索キーワード | 表示回数 | クリック | CTR | 掲載順位 |
|---|---|---|---|---|
| cio ハンディファン レビュー | 41 | 13 | 31.7% | 7.0 |
同じ7位です。片方はクリック0、もう片方は31.7%。
違いは一つしかありませんでした。後者は、実際に製品を1週間使って書いたレビュー記事だということです。
分かれ目は「調べれば分かること」かどうか
ここまでの話を整理すると、境界線はかなりはっきりしています。
| AIに取られる | AIに取られない | |
|---|---|---|
| 内容 | 調べれば分かること | 持っていないと書けないこと |
| 例 | 対応ワット数・規格の違い・スペック比較 | 1週間使った感想・失敗談・実測値 |
| 読者の動き | AIの要約で完結 | 「この人の話を読みたい」でクリック |
| 書ける人 | 誰でも(AIも) | 実際に持っている人だけ |
身も蓋もない言い方をすると、「検索して分かることをまとめた記事」は、検索エンジン自身がまとめてしまう時代になったということです。
これは新しい話ではありません。ただ、AIによる概要が入ったことで、その速度が一気に上がった。1ページ目に入っていても関係なく、上で答えが完結してしまう。
今回の数字は表示8回・16回・9回という小さな母数です。8回表示されて0クリックというのは、統計的には「たまたま」でも起こり得ます。「AIのせいでクリックが消えた」と断定できるほどのデータではありません。
それでも、実際に検索してAIが答えを書き切っている画面を見た事実と、レビュー記事だけが31.7%を出している事実は、同じ方向を指しています。
じゃあ、何を書けばいいのか
この経験から、自分の中で決めた基準を書いておきます。
- 手元にあるものについて書く:買った、使った、失敗した。この3つはAIが持っていません
- 数字は自分で測る:カタログ値の転記ではなく、自分の環境で起きたことを書く
- 「調べれば分かること」は前置きにとどめる:スペック解説を記事の主役にしない
- 結論を出す:「人によります」で終わる記事は、AIの要約に勝てません
逆に言えば、何も持っていない状態でスペックをまとめる記事は、これから急速に価値を失います。AIのほうが速く、正確で、無料だからです。
「持っている人」になるには、まず自分の場所がいる
ここまで書いてきた話には、少し皮肉な結論があります。
この記事のデータは、すべて自分のブログのSearch Consoleから取ったものです。誰かの調査結果でも、AIに聞いた話でもありません。自分でブログを持って、8ヶ月動かしていたから、この数字が手元にあった。
つまり——「AIに書けないこと」を書くには、自分の実験場が要るということです。製品を買って使うのと同じように、メディアを持って動かすこと自体が、一次情報の源になります。
私が2サイトを動かしているのはConoHa WINGです。サーバー1契約で複数サイトを持てるので、2サイト目の追加コストは実質ゼロでした。
実際にかかっている費用と、8ヶ月で得られた結果(かなり厳しい数字です)はAIにブログ運営を任せて8ヶ月。月3万円かけて、売上は55円だったに、隠さず全部書いています。
※プラン内容や特典は変更されることがあります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
【2026年9月1日 追記】1ヶ月後、どうなったか
この記事を書いたのが8月1日でした。1ヶ月追いかけたので、そのまま報告します。
結論から言うと、現象は止まりませんでした。むしろ悪化しています。
サイト全体のCTRが半分になった
| 時点 | 28日クリック | 28日表示 | 28日CTR | 平均順位 |
|---|---|---|---|---|
| 8月15日 | 73 | — | 8.6% | 9.1 |
| 8月26日 | 77 | 1,470 | 5.3% | 9.4 |
| 8月31日 | 81 | 1,720 | 4.7% | 8.9 |
読み方が難しい数字です。表示は1,470→1,720に増えました。順位も9.4→8.9に上がりました。クリック数も77→81に増えている。
それなのにCTRだけが 8.6% → 4.7% とほぼ半分になった。
つまり「見られる回数は増えたのに、そのうち押される割合が落ちた」ということです。順位が下がったなら分かります。でも順位は上がっている。
個別のクエリを見ると、8月1日と同じ形が出ていた
| 検索キーワード | 表示 | クリック | CTR |
|---|---|---|---|
| カーチャージャー おすすめ | 85 | 1 | 1.2% |
| pixel11 充電器 | 15 | 0 | 0% |
| ガジェット速報 | 10 | 0 | 0% |
| アンカー カーチャージャーおすすめ | 21 | 3 | 14.3% |
| cio ハンディファン レビュー | 10 | 2 | 20% |
8月1日に見たのと、まったく同じ構図でした。
「カーチャージャー おすすめ」は85回表示されて1クリック。この1クエリだけでサイト全体の表示回数の5%を占めていて、そこがほぼ0。CTRが半減した犯人はここです。
一方で「アンカー カーチャージャーおすすめ」は14.3%。同じカーチャージャーの記事なのに、ブランド名がつくかどうかで10倍以上の差が出ています。
1ヶ月追いかけて、分かったことが1つ増えました
8月1日の時点では、境界線を「調べれば分かること」か「持っていないと書けないことか」と書きました。1ヶ月後のデータは、それをもう少し具体的にしてくれました。
ブランド名や製品名が入った検索は、生き残っています。
- 「アンカー カーチャージャーおすすめ」14.3%
- 「cio ハンディファン レビュー」20%
- 「smartcoby ex05」「cio smartcoby slimⅱ wireless2.2 pro ss10k」も少ない表示でクリックが出ている
逆に「カーチャージャー おすすめ」のような一般語は壊滅しています。
これは筋が通ります。「カーチャージャーって何を選べばいいの?」はAIが答えられる質問です。でも「アンカーのカーチャージャーは実際どうなの?」は、その製品を持っている人の話が読みたい。検索する人の側も、一般論が欲しいときと、誰かの実感が欲しいときで、行動を変えているのだと思います。
打った手と、その結果(まだ出ていません)
1つだけ手を打ちました。タイトルで答えを言い切るのをやめました。
Pixel 11の充電器についての記事を、こう書いていました。
Pixel 11の充電器は何W?答えは30W以上のPPS対応【2026】
親切なつもりでした。でもタイトルで答えが完結していれば、クリックする理由がありません。AI Overviewに取られる前に、自分でタイトルに答えを書いていたわけです。20回表示されて0クリックでした。
こう変えました。
Pixel 11の充電器は何W?公式条件と手持ちが使えるかの見分け方
答えがあることは示しつつ、中身は記事に残す。加えて「手持ちが使えるか」という2つ目の動機を足しました。
結果はまだ出ていません。変更したのが8月30日なので、判定できるのは早くても2週間後です。効かなければ戻します。次回、この節に結果を書きます。
正直に書いておくこと(2回目)
8月1日の記事で「母数が小さいので断定はできない」と書きました。1ヶ月経って母数は増えましたが、断定できる状態にはなっていません。
CTRが半減した原因を「AIによる概要」だけに求めるのは乱暴です。実際には、新しく書いた記事が表示を取り始めたが、まだクリックされる段階に達していないという説明も成り立ちます。8月は5本の新記事を公開しているので、そちらの影響を切り分けられていません。
言えるのは「表示と順位が改善しているのにCTRだけが落ちた」という事実と、「一般語が壊滅し、指名検索が生き残っている」という分布だけです。そこから先は仮説です。
この検証は続けます。次はタイトル変更の効果と、一般語の記事をどう作り替えるかを書く予定です。
まとめ
- 掲載順位7位でも、AIによる概要が答えを書き切っていればクリックは起きない
- 同じ7位でも、実機レビューはCTR 31.7%を出していた
- 分かれ目は「調べれば分かること」か「持っていないと書けないこと」か
- ただし母数は小さく、断定はできない(正直に書いておきます)
- AIに書けないことを書くには、自分の実験場が要る
この検証は続けます。数字が動いたら、また実額のまま書きます。
うまくいった話だけを載せるつもりはありません。
技術的な話に興味がある方は、Claude CodeでWordPressを直接操作する|REST API連携でAIに記事を投稿させる方法もどうぞ。この記事で使ったデータの集め方にもつながります。

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